防げるエクステリア震災
※誰も頭の片隅に無かったのだろうか、地震で倒れる事が無いのかって!画像を見るとグリーンゾーンは倒れる塀の下を歩きなさいと物語っている、璃奈(りな)(9)さんも、いつもの通学時間なら助かったのに!あと10分遅かったらと思うとさらにゾッとする。ご冥福をお祈りいたします。
◎6月18日午前7時58分通勤・通学の時間帯に激しい揺れが襲った。大阪府北部を震源とする最大震度6弱の地震。この時間帯に同府高槻市の市立寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀が倒壊し、同小4年の三宅璃奈(りな)(9)さんが同小のプールのブロック塀が約40メートルにわたり通学路の道路側に倒れ、あいさつ運動のクラス代表三宅さんは、普段より10分早く学校へ向かい巻き込まれ下敷きになり死亡した。この18日朝の地震で、もうひと方の大阪市東淀川区の安井実さん(80)も民家のブロック塀の犠牲となりブロック塀で2人の方が犠牲となったとメディアでは伝えられた。市立寿栄(じゅえい)小学校のブロック塀の転倒前の画像と倒壊後の40メートルにわたって道路側に倒れているのが画像でも確認できます。巻き込まれた同小4年の三宅璃奈(りな)(9)さんを救助しようと近くの住人らと協力して何とか塀を持ち上げようとしたが、最初はびくともしなかった。通りかかったトラックの運転手がジャッキを使って上げようとしたが、それでも上がらなかった。画像で見る限りブロックは15㎝幅?の8段積み長さ40mとしたらブロック一個の重量は約16kg(鉄筋+モルタル充填+ブロック本体)位の重量となり、それが8段積み(画像で確認する限り)では1列の重量だけで128Kg、ブロック一個が頭上(3.5m)から落下しても犠牲になる高さです。40m×8段では総本数800本(ブロック寸法400㎜/L/本)では総重量12,800Kgさぞかし倒壊時に振動や音は近隣に轟いた事でしょう。鉄筋が十分に配筋されてるのか崩壊はせず杜撰なアンカー(縦主筋は繋げてはならない)部分から倒壊したように見られる。崩壊したなら部分的に持ち上げることが可能でも倒壊して居座った状態では車載ジャッキーや人力では(助けたい気持ちは充分伝わる)ビクともしないのは当然だ。何より犠牲に成られた可愛い盛りの小学校4年生の璃奈ちゃんを、ご自分のお子様やお孫さんに置き替えたら許せない人災と言わざるを得ないのではないでしょうか、何故なら「ブロック塀等の撤去(改善)工事を実施する所有者に対して、補助金を交付する制度」このように危険を感じるブロック塀の改修を呼びかける行政の公共施設の所有物件?がこれでは信頼を失う、定期的に診断をお願いされた業者も、ブロック塀は、建築基準法施行令第62条の8(へい)、平成12年建設省告示第1355号で最小限守らなければならないことが規定されている事すら分からなかった工事業者と言わざるを得ない。古いブロック塀で控え壁や充分な基礎の根入れや鉄筋の少ない或いは腐食した2m前後の高さ(道路面から)で震度5強・震度6弱でもは倒壊・崩壊する可能性は限りなく高い。
◎今から40年前くしくも同じ6月、昭和53(1978)年6月12日午後5時14分、宮城県沖を震源とするマグニチュード7.4(震度5)の地震が発生した。1978年6月12日に発生し、死者は28人(宮城県27人、福島県1人)。このうち18人はブロック塀や石塀の倒壊などで死亡した宮城県沖地震から40年となった。 戦後初の都市型災害とされ、直撃を受けた仙台市では宅地崩壊やブロック塀の倒壊など大きな被害が出た。この地震を教訓にして、被害をきっかけに地震によるブロック塀の被害調査が行われ1981年に建築基準法が改正され、ブロック塀や石塀の高さが制限され、鉄筋の使用などが義務付けられた。昭和 54. 4月、社団法人日本建築コンクリートブロック工事業協会(現・公益社団法人日本エクステリア建設業協会)業務を開始、昭和 60.10月建築コンクリートブロック工事士、審査・証明事業認定(建設大臣)などから建築ブロック工事士・ブロック塀診断士・エクステリアプランナー資格制度や建築基準法の整備などで近年では施工技術も向上しブロック塀は正しく(建築基準法を遵守)施工すれば安全な塀と一方では認められており地震の後でも転倒もせず建っております。天災だからしょうがないは今では人災に成りつつあります。
◎さきの熊本地震2016年(平成28年)で倒壊したブロック塀の下敷きになって死亡した遺族と、重傷を負った女性が昨年10月(平成29年)、ブロック塀の所有者で益城町の社会医療法人理事長について、過失致死傷害容疑で熊本県警に告訴し、同県警はそれを受理した。一般的に地震等の自然災害による責任(建物等の工作物で与えた損害)は、それは不可抗力として免れる。しかし構造物の設置、保存に瑕疵がある場合、そこには責任が発生する。
今回の告訴には、その責任も考えられるとして同県警は受理したと想定される。 福岡大の古賀一八教授(建築防災学)は、熊本地震後に益城町内のブロック塀258ヶ所を調査。基準を満たさない塀は、230ヶ所(89.1%)だった。一昨年(平成28年)調べた福岡市内の通学路でも、645所のうち、95%が基準未満。控え壁は69%で必要だったが、1%しか設けていなかった、と言うことで、これが現状のような気がします。最後に今回、ブロック塀倒壊の犠牲でお亡くなられた将来ある三宅さん、そして見守り隊の安井さんのご冥福をお祈りいたします。明日は我が身?災害時の被害を抑えるためにも高いブロック塀の所有者はブロック塀診断を受け適切な処置を講じられる事を願い、周辺の住民の方は震災時は古いブロック塀や高い塀に近づかない事など認識を新たに震災に巻き込まれないようにしましょう。尚、このページを作成するに当たりメディア各社や団体等の文章(画像)の一部を抜粋させて頂き利用させて頂きました。ありがとうございました。施工する立場上、建築基準法が適用される工事は法令を遵守し、そこに住まわれる方々の安全と安心に配慮した工事に心がけたいと思う。
第十節気 [夏至] 第二十八候 夏至「初候」 乃東枯「なつかれくさかるる」意味 [夏枯草が枯れる] KUTONKA